Miyashita Mariko

2009年12月アーカイブ

年の瀬

一年過ぎるのはあっという間で、今年もまた怒涛のような一年でした。

春の個展に始まり、春と秋の院展、その他グループ展など、数多くの展覧会に取り組ませていただいて、沢山の作品を制作してきました。

 

今年は健康にも恵まれ、オフにはスポーツをしたりして身も心もかなり元気でした。

制作以外では、大学勤めも休むことなく勤めることができてホッとしました。

 

今年も多くの展覧会を開催している中、足を運んでいただき、ご高覧賜りましてありがとうございました。

 

今年一年の感謝と御礼を込めて、そして、来年一年また幸多くあることを心よりお祈りして一年を締めくくりたいと思います。

 

そしてこのブログもご愛読いただきありがとうございました。

また来年も宜しくお願いいたします。

 

ありがとうございました。

 

 

HENRI LE ROUX

甘党の私の原動力となる甘いものの塊です。

アンリ・ルルーの塩バターキャラメル「C.B.S」(セー・ベー・エス)です。

 

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これを口に含むと幸せな気持ちになります。甘いお菓子に塩を利かせるという発想はすごいと思います。

甘いのに塩辛いって真逆のことだからです。

 

昔、全く日本に馴染みのないイタリア人の友人を日本見学と称して、深川に案内したことがありました。

そして、深川飯(ミソテイストのリゾット)とかなり本格的な豆かん(ドルチェだよ、といいつつ)を食べさせたところ、とても複雑な表情をしました。

 

豆は塩味で茹でているのに、そこに黒蜜をかけて食べるというのがよくわからないと。塩味ならおかずだろう、蜜をかけるのなら塩味はいらないだろうというのです。

 

その複雑な調和がなんともいいと思うのは私だけでしょうか・・・?

 

 

 

甘いお菓子に上手に塩が利いているものを食べると「すごいな!」と思います。相反する2つの要素を上手に共存させ、他にないモノを作る。

 

アンリ・ルルーは、この塩キャラメルについて以下のようにコメントしている。

 

「私が創りたかったのは、誰もが知っているのに、誰もが初めての味。そして誰にも真似できない味。」

 

私もそのような制作姿勢でいられるように・・・と思いながら美味しくいただきました。

カゼの特効薬?

学期末も乗り切り、大学の勤務が冬休みに入ったとたんにカゼを引きました。張り詰めていた緊張感が緩んだのでしょうか、油断したのでしょうか。。。

 

・・・せっかくまとまった制作ができると思ったのにうまくいきません。

 

母に教わった体の温まる紅茶のレシピに私なりにアレンジを加えたホットティーを煎じて、ポットに入れてしばらく飲んでしのいでおりました。

 

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<生姜蜂蜜柚子紅茶>

紅茶を煮出したものに、生姜の蜂蜜漬けと柚子を入れたものです。

生の生姜があるときはそれも刻んで入れると体が温まります。

柚子は皮を入れると苦くなるので果実を絞って入れるか、皮をむいた実を輪切りにして煎じます。

 

仕上げに隠し味としてシナモンを振ります。

 

 

これで体は温まりますし、声が出るようになりました。

 

すっかり良くなって年末年始はまた制作に励みます♪

クリスマスに向けてのグループ展に小品を出品します。

今回はSM(サムホール)1点です。

 

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私の作品に使われる技法のひとつに「揉み紙」というものがあります。

染料や顔料で着色した和紙を揉んで絵具を剥がして折り目やひび割れ模様を作り、独特の風合いを作ったもので、江戸時代の唐紙に多く使われた装飾和紙の加工方法です。

これを制作する時の基底材(下地)として使って作画します。

 

今回の作品はその揉み紙の技法にさらに箔を使い、箔の割れ目から下地の和紙が見えるようにした和紙を使い、それに絵を描いております。

伝統的な技法の上に繊細な線描と彩色を施して野の花を描いております。

野草の姿もまた自然の美しさがあり、その形一つ一つ大切にしたいと思っています。

 

お時間がございましたら是非お出かけ下さい。

 

12月23日(水)~31日(木)

会場:銀座松坂屋 別館4階 美術画廊

(最終日は16時に閉場です)

私がよく使う絵具に天然の緑青というものがあります。

 

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これは天然の鉱石で得られる鮮やかな緑色の顔料で、とても美しいエメラルドグリーンです。

緑青は塩基性炭酸銅で、原石は孔雀石(マラカイト)。

まさに孔雀の羽の色と模様に似ています。

 

日本画の天然の絵具はまさに宝石なのです。

古くから東洋画の緑色顔料として珍重され、かの高松塚古墳壁画にも同じ色が使われています。

・・1300年も続いている色料なのですね。

 

 

 

 

 

 

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>>こちらはそのマラカイトの中でも特に貴重な針状結晶。結晶から取れる絵具は輝度が高く、とても美しい発色と乱反射を起こします。

 

この石から取れる緑色は本当に美しいです。

 

こんな原料だけでも美しい絵具を使って絵を描くことができる日本画はとても素敵だなぁとつくづく思います。

 

そして、こんな素敵な絵具に囲まれて仕事ができる私も幸せものです。

いい絵具でいい絵を描けるように頑張ります。。。

 

 

(Photo:Collection of Mariko MIYASHITA)

明日より学習院大学史料館展示室(北2号館1階)にて展示があります。

今日はその準備の為に学習院大学に行っておりました。(下:展示準備中)

 

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「中世説話画研究の現在」というタイトルで、内容は以前に私が取り組んでおりました「聖徳太子絵伝」(飯田市美術博物館所蔵)のトレース図に関する展示になります。

 

詳しくは以前のBlogにも掲載。

http://www.miyashita-mariko.com/weblog/2009/05/post-17.html

 

 赤外線写真とニラメッコして、現状では見ることができない線描を読み取って説話画の図像解析を行うというとても根気のいる作業をしておりました。

 

その研究発表展覧会とシンポジウムのご案内です。

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展示は明日(8日)より開催です。

 

ご興味がある方、よかったらお出かけくださいませ。

(いずれも入場無料です。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 【展示】

学習院大学史料館展示室

(北2号館 1階)

入場無料 

 

 

 

【シンポジウム】

12月12日(土)

10:30~17:00

学習院大学北2号館(文学部研究室棟 10階大会議室

 

 

 

 

 http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/personal/fujiwara/kakefukuken091212.html

 

シンポジウムでは、博士で研究した絵巻の再現の話も混ぜながら45分ほど話します。(15:45~16:30の予定。)・・・難しい内容になりがちな研究の話しをフランクに分かりやすくお話しできればと思います。

 

訃報

日本画の世界で最も尊い先生が天に召されました。

 

>平山郁夫先生死去

(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20091202-OYT1T01152.htm

(毎日新聞ニュース)

http://mainichi.jp/select/today/news/20091202k0000e040080000c.html?inb=yt

 

 平山先生とは「杜の会」という芸大出身者による院展の研究会でよくお会いしてはご指導いただいておりました。気になる作品の前で足を止めてコメントし、最後にいつも

「頑張りなさい。」

と付け加えられ、いつも「頑張りなさい。」と言われては、1にも2にも努力することを教え込まれました。

 

 先日このブログにも書いた「日本画用語事典」も、平山先生が総監修になっておられました。研究室でその事典を作り上げるまで14年の歳月を要し、それが出来上がった時はお喜びになられました。

 半年前、財団にうかがって平山先生にその事典を翻訳して英語版の編纂をしている旨報告した時も完成したら持ってくるようにとの伝言も受けておりました。・・・英語版の出版をご覧いただけずにただただ残念です。

 

 文化財の保護・育成にも力を注がれており、私の研究室にもいつもご支援いただいたり、私が博士課程の頃には財団より助成金をいただいて研究を続けることができました。

 来春には平山先生がかねてより構想しておりました「文化財赤十字病院」が研究室の改装とともに立ち上がる予定でした。

 

 私が弟子と言うにはあまりにもかけ離れた存在であった先生ですが、色々な部分で関わりがあり、その先生の姿勢や背中を見て、あこがれるような気持ちでいつも追いかけていました。

 

そんな大きな先生が天に召されてしまいました。

 

今はただただ感謝することしかできません。

 先生よりいただいた様々なことに感謝して、これからも日本画の為、文化財の為に自分ができることを精一杯やって恩返しすることができればと思うばかりです。

Christmas art collection

グループ展のお知らせです。毎年参加させていただいておりますグループ展です。

小さなプレゼントのような絵を・・・ということで、今回は最小サイズで制作しました。また、さいか屋さんの企画で、ノベルティーもご用意あります。冬咲きの桜の絵を一枚出しております。

 

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Christmas art collection

クリスマスアートコレクション

会期:2009年12月2日(水)~8日(火)

(最終日は8日は午後4時閉場)

会場:さいか屋川崎 5階 美術画廊

 

※小品1点のみの出品です。

 

 

 

お近くにお出かけの際は是非お立ち寄り下さいませ。