Miyashita Mariko

2010年2月アーカイブ

今日は一日線描していました。

作画する一番初めの作業になりますが、日本画ではこの「線」の美しさも作品のうちに含まれると思っています。

 

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使う筆は原毛や毛質にこだわって特注で作ってもらい、私の手に合う筆を使っています。

 

細く長い線をただ引くのではなく、線によって形に命が吹き込まれる瞬間だと思います。

 

ただ引けばただの線。

でも、思いを込めて引けばそこに形や風景が見えてきます。

 

 

 

鉄線描は固く均一で抑揚のない線なのですが、その無駄のない整理された線は研ぎ澄まされた緊張感を生み、形の美しさを際立たせるものだと思います。

 

線描は奥が深く、何年やっても何枚描いてもさらに奥へと引き込まれます。そして完成というものがなく、一生続く修行のようなものです。

 

そのシンプル故に難しい中に美しさが宿ると信じて、今日も地道に修行しています。

 

たかが線、されど線。

 

線一本で絵になるか、ただの線になるか。

やはり険しい道のりです。

扇子

日本画というものは、古来よりその様式の多様性から日本人の生活の一部に密着して愛されてきた絵画技法だと言えると思います。

 

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そのいい例として、扇子があります。

今ではプリント物やファブリックが多いですが、元々装飾加工和紙、或は手描きの扇子と言うのが主流でした。

 

最近では扇子自体を使われる方が減ってると思いますが、この涼を得るツールはとても便利で、収納時はコンパクトになりますし、何よりその扇面に描かれた絵を楽しむことができます。

 

手描きの扇子はそれだけで一点モノのオリジナル。

 

それに作品を持ち歩いていつでも鑑賞できるなんて素敵なことだと思いませんか?

 

そんな扇子作品も時々制作しています。

 

 

 

詳細:東武春の絵画市

絵絹(えぎぬ)

日本画の基底材として古来より使われているものに絵絹があるのですが、最近では絵絹よりも和紙を扱う作家が多くなってると思います。

また、絵絹に「巻ける絵」を古典技法で描ける作家も少なく、そういった技術はそれ自体学ぶことも貴重になりつつあると感じています。

 

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絵絹は和紙と違った良さがあります。

 

繊細な表現や暈し(ぼかし)、淡い色調と透明感・・・やわらかい品のある作品表現にはとてもよく合います。

 

 

私の絵絹に描いた作品は掛軸に仕立てることが多いので、普段よく描く和紙に描かれた絵とは雰囲気も異なります。

 

 

 

今回、春の東武での展示に併せて2点絵絹の作品を制作し、今、掛軸の仕立てに出しています。

 

いつもの和紙に描かれた絵と一味違った作品に触れていただければと思います。

 

 

 

 

<東武春の絵画市出品予定作品「白牡丹」部分>

詳細:東武春の絵画市

追い出しコンパ

先週の月曜日(2月1日)東京都内でも大雪だった日に、大学院の学生主催の追い出しコンパがありました。

今年は私も任期満了に伴い、修了生と一緒に追い出される側になりました。

かれこれ何度も(学部・修士・博士の計3回)追い出されていますが、毎度の事ながら学生さんの手作りの追いコンは恒例行事というか芸大名物だなぁと感じます。

例年学食を貸切にして行われます。授業時間の思い出の写真のスライドや、出し物、ビンゴゲームなどがありました。

そして、最後に挨拶をして花束をいただきました。

 

芸大には学生でいる間(4+2+3)の9年と、非常勤講師で勤務していた3年の合計12年通っていました。長いですね・・・。

 

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 長く慣れ親しんだ学食(+芸大名物の学食のオジサンに会いにいく楽しみも)も、しばらくは行くこともないと思うと寂しいですね。

 

来年度からはまた新たな一歩を踏み出す私も、大学院を修了する学生さんと同じ心境かもしれません。

 

沢山のいい思い出を作ってくれた大学・学生さんに感謝して、また次への活力にして頑張ろうと思います!

 

<大学院修了生の女子の皆さん+私>