Miyashita Mariko

2010年9月アーカイブ

夥しい数のパネル

今日は朝からパネルの下張りをしています。

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>>まるで資材置き場のようなアトリエです。

 

春の個展に向けての準備が始まりました。

注文して取り寄せたパネル1枚1枚に下張りを施してから本紙となる和紙を張り込みます。

 

絵を描く前に沢山やらなければならない作業行程があります。

すべての作業が終わると「さて?ナニを描くんだったっけか?」と忘れてしまいそうな程、日本画は実際絵筆を使うまでには時間がかかります。

 

今日は一日雨模様です・・・地味な作業をコツコツとやっています。。。

ワガママと親友

今日は宅配でとても嬉しいお届け物がありました。

高校時代の親友からの贈り物で、院展入選の御祝にとハニークッキーを大量に送ってもらいました。

 

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様々なシーンで「何か欲しいものは?」とか「好物は?」とよく質問されるのですが、大概私は果物か甘いお菓子と答えます。(実は下戸なので。)

 

でも、親友には彼女が作ったハニークッキーがどうしても食べたいといつもワガママを言っては聞いてもらってきました。

そのハニークッキーが本日届きました。

 

高校時代からよく手作りのお菓子を作って食べさせてくれたのですが、この素朴なハニークッキーは当時から大好物でした。

 

 

どこにも売ってない手作りの味で、これが私にとって何より贅沢なゴチソウでいつもワガママを言ってしまうのです。

 

そして、コダワリはこの形状・・・ペンギンなのです。(笑)

これまで何度となく同じクッキーを焼いてもらっていて、その型抜きにはウサギやゾウなどの形状もあったのですが、どういうわけかペンギンで型抜きしたものが一番おいしいのです。

 

ナゼか分かりません。

私にはペンギンが一番おいしいと感じるのです。

 

手作りハニークッキー(しかもペンギンの形)・・・という私のワガママな要望にいつも笑顔で応えてくれる親友に感謝です。

葡萄のお礼は葡萄

いつも応援くださる長野の果物農家のお客様から朝摘みの巨峰をいただきました。

その果物の季節になると色々な果物をいつも大量にお送りくださり、果物好きの私にとってはとても嬉しいものです。

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今回の秋の院展にも長野から朝一番の新幹線で見に来てくださり、ご高齢にも関わらず、いつも楽しみにお出かけくださることにただただ感謝していまます。

 

私は東京にいる絵を描く孫?娘?みたいなものなのかもしれません。(笑)

 

 

>>今日はその葡萄のお礼にと葡萄の色紙を制作ました。

 

まず、新鮮な葡萄を味わってから、その香りや甘さを体の中に取り込んでそのイメージをアウトプットする・・・私なりの葡萄を感謝を込めて描いてみました。

 

9月になりやっと涼しい季節が到来しました。

秋らしい気候に秋らしい果物。

季節や自然と向き合う時間はとても心が和むものです。

科学の実験(?)

絵を描くというのと縁遠い理化学実験道具の紹介です。

 

日本画を勉強していると、感覚(気温や湿度、触覚や嗅覚・味覚などなど)をフルに稼動して色々なことを体で覚える必要があります。それはまるで料理のようで、「感覚的」と一言で片付けてしまうその処方は、目検討であったり適当な配分であったりして一定のレベルを保つのが難しいことでした。

そこで、そんな「感覚的」なものに対する裏付けが必要となり、こういった道具を使うことになりました。

 

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さて、これらの道具・・・パイレックスの耐熱ビーカー&タニタの高精細電子測量機は何に使うかというと・・・。

日本画の基本とも言うべき、礬水(どうさ)液(=滲み止めなどの溶液)を作るのに、膠と明礬の分量を量り、重量%を計算して好みの濃度を作るというものです。

 

そのほかには、目止め用の白土に雲母を混ぜる時の配合を量るとか色々と使います。

 

この電子スケールは0.1グラム単位まで量ることができるスグレモノです。これがあれば、パン作りの難しいイーストの分量も過不足無く量ることができそうです。

 

・・・料理も目分量で作ることができますが、キチンと量って作らなければできないものもあります。

 

・・・やはり、日本画は料理に近いのかもしれません。(笑)

日本美術院

今日は、美術院にて岡倉天心をお祀りする行事があり、それに併せて平山郁夫先生が合祀されることとなり、その行事に参加するために日本美術院へ出かけてきました。

 

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日本美術院の本部の中庭に、お社(祠?)が祀られており、そこで神主さんが御神酒やら果物や野菜を三方に乗せて準備をしておりました。

そして、中央には平山先生の木の名札が供えられました。

 

名札といっても、一般的にはあまり馴染みがないものかもしれませんが、よく相撲部屋などで見かけるようなものです。かまぼこ板のような木の板に墨書きされた直筆の名前。

美術院の同人になられた時に作られたものだとのことです。

 

日本画の伝統なのかよくわかりませんが、この"木の名札"は芸大に入学した時もそれぞれに与えられました。表が黒で裏が朱書きされたその名札は、教室の入り口に掛けられており、出席すると黒い側にひっくり返すという、出欠を表すものでした。

一般の大学とチョット違うな、と思ったのがこの名札を見たときでした。

大学に入学した、というより、日本画の画塾に入門したような錯覚さえ覚えました。

 

 

炎天下の中11時に儀式が始まり、中庭に院展関係者が参列、門下生は用意された日よけのテントに納まりきらないほど集まりました。

祝詞が読み上げられ、玉串を奉奠して儀式は終了。

お食事をして帰ってきました。

 

画家という職業は、好き勝手に自分の思うままに絵を描いているようなものですが、日本画というジャンルで作家をやるということは本当はこんな伝統と格式の中にいることなのだということを改めて知る機会となりました。

 

大切にしなければならないことがたくさんあります。

材料や技術や感性だけではない、そんな日本画の世界に生きられることに感謝する一日でした。