Miyashita Mariko

2013年3月アーカイブ

第68回春の院展

 今年も春の院展の制作発表時期がやってきました。

ここ1ヶ月はこの作品にかかりっきりで毎日のように作品とにらめっこしておりました。

 

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<出品締切の朝>

作品は仮額をつけられ、搬入の準備。

この瞬間、いつも完成した達成感とこれで大丈夫なのだろうか?という不安とが入り混じり、複雑な気分になります。

 

今年は縦型の作品を制作しました。

作品はここのところモチーフに選んでいる上高地から、梓川の支流を描いています。

院展では風景を多く制作しており、これまではヨーロッパの風景を描いておりました。

最近は日本各地の美しい風景に目を向けて自分の中で解釈して描くという、大学に入りたての頃の課題「風景制作」のような初心に返った作業を地道に行っています。

 

<制作メモ>

出品作タイトル:「水面の呼吸」

取材地:長野県 上高地 梓川支流

 

梓川から山側に入ると小さな小川があちらこちらに生じている。

梓川からの豊かな水の流れに混じって支流の川底からは湧水があり、小さな気泡と水紋が入り混じってリズムを刻んでいる。

川の流れと共に時折吹き渡る風が水面に映る木陰を揺り動かす。

それは穏やかな深呼吸のようであったり、弾むような荒々しい呼吸であったり、静かな川面に穏やかな流れと混沌を繰り返している。

それはまるで水面(みなも)が呼吸しているかのようであった。

 

今年も無事に入選し、展示していただくことになりました。

お時間ございましたら是非お出かけください。

 

 

 

 

第68回春の院展

東京展

3月27日(水)~4月8日(月)

会場:日本橋三越本店

時間:午前10時~午後6時30分(午後7時閉場)

入場料:一般・大学生700円/高校・中学生500円(小学生以下無料)

郷さくら美術館(さとさくらびじゅつかん)で開催される展示のご案内です。

郷さくら美術館は郡山と東京に美術館があり、その東京館の開館一周年を機に「郷さくら美術館 桜花賞展」が開催されます。

 

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第一回目となる今回の展覧会では依頼出品という形で、その作家に選出され展示していただけることとなりました。

 

 

今回出品する作品のタイトルは「花霄」(かしょう)。

「花霄」とは「はなのそら」という意味です。

霄は、はるかな空の果て、天、もしくは溶けかけて降る雪という意味もあります。

ソメイヨシノを題材に、空一面に広がる桜、その花が空に溶けかけて降るような様子を描きました。

 

ソメイヨシノは開花時、葉がなく花だけが空に広がる。

花だけが密生してその塊が空を埋め尽くす。

 

桜色というのは、ただのピンク色ではなく、あの白い花びらを透かしてほのかに見える色のことだと思います。

今回の作品はあえて色を抑え、その桜色を表現するのに淡い天然の染料と墨色の濃淡で表現してみました。

 

色はないが、じっと見ていると、花のほのかなあの桜色を感じてもらえたらと思います。

 

 

 

 

 

第一回 郷さくら美術館 桜花賞展

2013年3月6日(水)~6月9日(日)

11:00~18:00(入場は17:30)

休館日:月曜(祝日の場合は開館)・火曜

入場料:一般500円

     シニア(70歳以上)400円

     大学・高校生300円

     子供無料(保護者同伴)

郷さくら美術館(さとさくらびじゅつかん) 東京(目黒)

東京都目黒区上目黒1-7-13

http://satosakura.jp/tokyo/

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