Miyashita Mariko

メンドクサイ学について

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 デッサンしていると静かな時間が流れます。

雑念から逃れたい、何かを忘れようと集中するかのように、ただひたすら没頭するとモノの気持ちに心が入っていきます。

 

久しぶりにダリアを描きました。

メンドクサイモチーフです。

 

ダリアは花びらがたくさんでメンドクサイ・・・と思いながら集中して描いていると色々見えてきます。

中心から螺旋状に花びらが構造を成していてそれが外に向かうにつれて徐々に大きくなってくる。

まるで数列の方程式が見えてくる気分にもなります。

 

 

絵を始めた頃に言われた「メンドクサイものほど簡単なものはない」といわれたことを思い出します。

ただひたすらに目の前のメンドクサイ(煩雑)について一つずつ取り組むことでそれは解決するから。

その逆で「単純なものほど難しい」というものもあります。

 

絵は時にパラドックス解釈を目の当たりにさせてくれます。

 

 

そして、大学院で学んだことに「メンドクサイは全ての失敗の始まり」ということ。

メンドクサイなぁと思っておざなりに物事を進めるとその先には失敗が必ずと言っていいほどまっているということを学びました。

 

最近では「メンドクサイはチャンスのサイン」と思うようになりました。

「メンドクサイ」というスイッチが入るということは、そこさえキチンとできれば失敗しない。

 

時に「メンドクサイ」と思うことも悪くない。そう思ったら丁寧に煩雑に取り組むことを怠らなければいいのだから、「メンドクサイ」に気付いたことはスバラシイと思うようにしている(笑)。

 

 

 

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